この記事でわかること
- Houdini入門書として評判の高い「Houdini ビジュアルエフェクトの教科書」の概要
- 書籍内で学習する12種類の作例紹介
こんな人におすすめ
- Houdini始めてみたいけど、何から始めれば良いかわからない人
- Houdiniの操作方法からわからない人
- 難しすぎたり体系的でなかったりして、ネットに落ちているチュートリアルだとまだハードルが高い人
- 実際に手を動かしながら学習したい人
はじめに
今回は、HoudiniでのVFX制作入門書として評判の高い「Houdini ビジュアルエフェクトの教科書」の紹介をしたいと思います!
この書籍は、12種類以上の作例を通してHoudiniを使ったVFX制作の基礎を学習できます。それぞれの作例では、スクリーンショットと文章で一つ一つの手順を細かく説明していて、事前知識が全くない状態からでも学習を進められるようになっています。
Houdiniを初めて触る人や、実際に手を動かしながら学習したい人におすすめです。
「Houdini ビジュアルエフェクトの教科書」の概要
この書籍の内容は、以下の9章で構成されています。
Chapter 1 Houdiniの概要
Chapter 2 ObjectとSOP
Chapter 3 シミュレーション
Chapter 4 剛体
Chapter 5 ボリューム
Chapter 6 水
Chapter 7 海
Chapter 8 砂
Chapter 9 その他の機能
Chapter 1 で、Houdiniエディタの各画面や基本的な操作方法、用語の説明がされます。
次に、Chapter 2 でHoudiniでの制作過程の一連の流れ(モデル作成・マテリアルの割当・ライト、カメラの作成、レンダリング・出力イメージの編集)を、いくつかの作例をもとに学習します。
そして、Chapter 3 ~ 8 で、パーティクル表現や破壊表現、流体表現などVFXの基礎的な表現の学習をします。
最後のChapter9では、おまけとして、Maya、UnityやUE4など他エンジンとの連携や未紹介の機能について、ごく簡単に触れられます。
また、重要な事として、Houdiniの製品には無料のものと有料のものがありますが、この書籍で紹介される作例はすべて、無料の「Houdini Apprentice」で作成可能です。なので、有料版のHoudiniを買う前にどんな感じか知りたい人にもおすすめです。
作例紹介
以下では、実際にどのような作例を作ることになるか、実際に筆者がこの書籍を通して作ったものを紹介します。
この他にも、いくつか基礎的なものの作例(煙や炎、単純な破壊、岩など)があります。
全ての手順が、とても丁寧に説明されていて、また作例を作るにあたって使用している機能やノードの説明も豊富なので、しっかりとした知識を身に着けることができます。
おわりに
自分も、Houdiniを始める時にまずは無料のチュートリアルを探しましたが、なかなか体系的に学べず苦労しました。そして、この書籍を購入することを決意し学習を始めましたが、やはり作例が豊富で実際に作りながら学べるので身に付きやすく、Houdiniでの制作の一連の流れが学べ、その後ネットにある様々なチュートリアルもぐっと理解しやすくなりました。
Houdiniをこれから始める人にとって、基礎知識を付けるのに大いに時間の節約になると思いますので、ぜひ悩んでいる方もこれを機に検討してみてください!
ただ一つ注意点として、この書籍の執筆時のHoudiniのバージョンが16なのですが、Houdiniはバージョンアップもはやくノードが大幅に変更になっていたりします。
自分も、勉強をした時に使っていたHoudiniのバージョンは18で、いくつかのノードが変わっていて、すこし苦労しました。
この辺は、その度にググって解決するか、古いノードを使う方法もあるようなので、そういった方法を自分なりに試すのが良いと思います。
では、良きCGライフを!
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