この記事でわかること
- HoudiniのPyroFXで炎を作る動画チュートリアルの紹介
- PyroFXのFlamesで自動生成される各ノードの役割
- 炎のVFXを作っていく上で役立つ実践的なテクニック
こんな人におすすめ
- PyroFXをこれからしっかり使いこなせるようになりたい人
- Houdiniのシミュレーション周りの構造をちゃんと理解したい人
- 実践的な炎VFXの製作手法を学びたい人
- 実際に手を動かしながら学習したい人
今回は、SideFX社の公式チュートリアルとしても取り上げられている、PyroFX(の中のFlames)の基礎を学習するチュートリアルの紹介です。
シェルフのFlamesを使って、炎のVFXを作っていきますが、Emitterの作り方の重要性であったり、イテレーションを早く回すために後工程で解像度をあげる処理を入れることや、モーションブラーを疑似的に再現して処理を軽くする手法など、実践的な知識が得られます。
また、自動生成される各ノードの意味を丁寧に説明してくれているので、これからPyroを使い始める人にとって、どうやって炎の見た目をコントロールしていけばいいのかの指針を得ることができます。
このチュートリアルでは、Houdiniから青い色の状態でレンダリングをして、After Effectsでコンポジットすることで、クオリティの高い見た目を作る技を使っています。
ただ、コンポジット周りの説明は動画の中であまり詳しくされていないので、After Effectsにあまり馴染みがない人にとっては、コンポジット周りは少し難しいかもしれません。(コンポジット済みのAEファイルは配布されています)
そこで、同作者の記事である「炎プロップ作成シーン配布&解説」で紹介されている、PyroBakeVolumeSOP(Houdini18.5から追加)を使えば、炎っぽい見た目をHoudini上で作れるので、ぜひ参考にしてみてください。
一応、以下が筆者がPyroBakeVolumeSOPを使ってレンダリングしてみた結果です。炎がきれいにシェーディングされています。